こちらでは、冬場のブルーベリーの剪定ほうほうについて解説している動画を集めました。
目次
ブルーベリーの若木の剪定の方法 -初心者向け-
初心者必見!毎年800本の剪定するブルーベリー農家が冬の剪定を簡単解説
- 下にある枝を切る
- 内向きの枝を切る
- 高すぎる枝を切る
- 花芽の調整
冬剪定 2月のオニールの三年生の苗木の剪定方法
vol.133 ブルーベリーの冬剪定_赤塚ブルーベリーガーデン
- 冬剪定の目的
- 樹形を整え、健康的な成長を促し、春に美味しい実をたくさん収穫する準備をするために冬の剪定が重要。
- 剪定の適切な時期
- 葉が落ちた後の1月から2月中旬ごろが最適なタイミング。
- 細い枝の除去
- 細い枝は実の品質が低くなるため、剪定で取り除き、太い枝を優先して栄養を集中させる。
- 病害虫対策
- 内側の枝を取り除き、風通しと日当たりを良くすることで害虫や病気の発生を防止。
- 花芽の数を調整
- 花芽は1枝につき3~5個程度に減らし、栄養を集中させて大きくて美味しい実をつける。
- 収穫のしやすさを考慮
- 内側や下向きの枝を切ることで、収穫しやすくなるように樹形を整える。
- 迷ったら切るのが基本
- 「悩んだら切る」を基本にし、放置するより大胆に剪定する方が良い結果につながる。
- 家庭用の剪定方法
- 家庭で育てている場合にも適した剪定方法として、簡単で効果的なテクニックを紹介。
- 剪定の目標収量
- 剪定後の収穫量は1株あたり2~3キロを目安とし、適切な管理を心がける。
- 冬と夏の剪定
- 冬の剪定がメインだが、夏にも軽く剪定を行うことで全体の管理を補完する。
【ブルーベリー】初心者から中級者向け【失敗しない冬剪定】
剪定の基本ルール
- 剪定の目的
- ブルーベリーの木の健康を維持し、翌年の収穫を最大化するために剪定を行います。
- 枝の密集を防ぎ、風通しを良くすることで病害虫の発生を抑えます。
- 切るべき枝の種類
- 内向きの枝
- 木の中心部に向かって伸びる枝は、混雑を招き風通しを悪くするため切ります。
- 重なり枝
- 他の枝と重なり合っている枝は成長を妨げるため、どちらかを切り落とします。
- 細い枝(マボのような枝)
- 十分な太さがない枝は果実をつける力が弱いので、早めに取り除きます。
- 密集部分の枝
- 枝が密集している箇所は風通しが悪くなるので、間引いてスペースを作ります。
- 内向きの枝
- 剪定の注意点
- 切りすぎを防ぐ
- 強く剪定しすぎると木が「骨格だけ」になり、翌年の実付きが悪くなることがあります。
- 切らなさすぎも注意
- 逆に枝を残しすぎると、成長が滞ったり病害虫が発生しやすくなる場合があります。
- 切りすぎを防ぐ
- 切る位置のポイント
- 枝の先端にある花芽を確認し、その少し下で切るようにします。
- 上向きの芽の上で切ると、次に伸びる枝が上向きになり扱いやすくなります。
- 太い枝の剪定
- 手では切れない太い枝は剪定鋏や電動工具を使用。
- 根元に近い部分で切り、切り口が平らになるようにします(「デベソ」を残さない)。
- 病害枝の除去
- 枯れている枝や病害虫に食われた枝は、早めに取り除くことで他の枝への影響を防ぎます。
- 全体のバランスを意識
- 剪定後は木全体を見渡し、左右のバランスが良く、光が全体に行き渡る状態を目指します。
このように、基本ルールを守りながら適切に剪定することで、木の健康を維持しつつ収穫量を最大化することが可能です。
2年生苗の具体的な剪定方法
2年生苗はまだ若いため、成長を促進しつつ形を整えることが剪定の主な目的です。以下に手順を示します。
1. 観察
- 苗の状態をよく観察し、以下のポイントを確認します:
- 花芽:枝の先端に丸くふくらんだ部分があるのが花芽。
- 枝の配置:伸び方や向きを見て密集している部分や不要な枝を見つける。
2. 花芽の剪定
- 花芽を切り落とす理由:
- 若い苗は成長が優先されるべきなので、花芽を取り除き、養分を枝の成長に回します。
- 具体的な切り方:
- 花芽がついている枝の根元部分で切ります。これにより、翌年の成長が促進されます。
3. 細すぎる枝を剪定
- 枝が細い場合、十分に育たずに枯れる可能性が高いため、切り落とします。
- 地面に向かって伸びる枝や不自然な方向に伸びている枝も同様に取り除きます。
4. 全体の形を整える
- 基本の形:
- 株全体が均一に光を受けられるように、開放的な形(「杯状形」)を目指します。
- 切る場所:
- 上向きの芽がある部分の少し上で切ることで、枝が上に向かって伸びるように調整します。
5. 根元近くの剪定
- 地面を這うような枝や根元から出ている不要な枝(シュート)は、根元から切り落とします。
- 切り口を綺麗にし、「デベソ」状の突起を残さないように注意します。
6. 支柱でサポート
- 細い苗の場合、支柱を使ってまっすぐ立たせるように固定します。
- 支柱と枝をテープなどで軽く縛り、風で倒れないように補強します。
7. 剪定後の確認
- 剪定が終わったら苗全体を見直し、切り残しがないか、形が整っているかを確認します。
ポイントまとめ
- 花芽を切り、成長に集中させる。
- 細すぎる枝、地面を這う枝は切り落とす。
- 全体のバランスを意識しながら形を整える。
若い苗に適した軽い剪定を心掛けることで、健康的な成長と将来の高い収穫が期待できます!
古い枝や病害の処理方法
古い枝や病害に侵された枝は、樹木全体の健康や成長、収穫量に悪影響を及ぼします。以下に処理の具体的な方法を示します。
1. 観察
- 剪定を始める前に、枝の状態を観察します。
- 古い枝:色が暗くなり、太さが均一でない枝や、明らかに成長が止まっている枝。
- 病害枝:虫に食べられた跡がある、枯れている、カビや変色が見られる枝。
- 込み合っている部分:風通しが悪くなっている箇所をチェック。
2. 古い枝の処理
- 不要な古い枝の基準:
- 株元から何年も動きがない、弱々しい枝。
- 他の枝と交差している、密集している枝。
- 剪定のポイント:
- 古い枝は、株元から切り落とします。
- 切る際は、なるべく滑らかな切り口を意識し、「デベソ」状の突起を残さないように注意します。
3. 病害枝の処理
- 処理の手順:
- 病害の広がりを確認します(枝全体か、一部だけか)。
- 病害が広がっている場合は、その枝を根元から切り落とします。
- 部分的な被害で済んでいる場合は、健康な部分の少し下で切り落とします。
- 注意点:
- 病害が進行している枝は、病気や虫が他の枝に広がるのを防ぐため、切り取った後は速やかに廃棄します。
- 切断後の道具は、アルコールや次亜塩素酸などで消毒します。
4. 風通しの確保
- 古い枝や病害枝を取り除いた後、密集している部分をさらに整えます。
- 枝同士が交差している部分や、密集して光が当たらない箇所を優先的に剪定します。
5. 処理後のチェック
- 健康な枝の確認:
- 残った枝がしっかりと健康で、光を均等に受けられる配置になっているか確認します。
- 病害の再発防止:
- 剪定後の切り口が滑らかであるか、細菌やカビが侵入しにくい状態になっているかをチェックします。
ポイントまとめ
- 古い枝は株元から切り落として更新を促す。
- 病害枝は速やかに切除し、再発防止のため消毒を徹底。
- 密集した箇所を解消し、風通しと日当たりを確保する。
この処理を適切に行うことで、ブルーベリーの樹木全体が健康になり、次シーズンの収穫量や質が向上します。
完成した樹形の理想とポイント
剪定を終えたブルーベリーの木は、以下のような理想的な樹形を目指します。これは、果実の生育を最適化し、木の健康を保つための基本です。
理想の完成形
- 風通しと日当たりが良い形
- 枝が密集しすぎず、風や光が木全体に均等に行き渡る状態。
- 特に中心部が開けた「開心形(かいしんがた)」にすることで、通気性と光合成の効率を高めます。
- バランスの取れた枝分かれ
- 主軸となる枝(骨格枝)が3〜5本程度に整い、それぞれの枝が適度に間隔を空けて広がっている状態。
- 骨格枝が放射状に広がることで、果実が均等につき、収穫がしやすくなります。
- 上向きに伸びる枝の配置
- 主枝や側枝が地面に向かう「垂れ枝」ではなく、上向きや斜め上方向に伸びる形が理想。
- 果実の重みで枝が垂れやすくなるため、剪定で意識的に上向きに整える。
具体的なチェックポイント
- 株元
- 細い枝や病害枝、不要な古い枝を取り除き、太く健康な主軸のみを残す。
- 枝の配置
- 他の枝と重なり合っていないか、交差している部分はないかを確認。
- 枝の間隔が適度に保たれ、込み合った箇所がない状態にする。
- 上部の整え方
- 枝が極端に伸びすぎている場合は、適度に剪定して高さを調整。
- 上部はスッキリさせつつも、成長を促すためにバランスを考えて枝を残す。
- 果実のつく位置
- 花芽がついている枝を整理し、全体でバランスよく果実がつくように調整する。
- 花芽のつきすぎた枝は軽く剪定して負担を減らす。
剪定後の見た目
- 株元から上部まで、全体がスッキリ整い、太陽光が全体に届く状態。
- 地面に近い枝はなく、果実が収穫しやすい高さに花芽が配置されている。
完成形のまとめ
- 果実の品質向上:風通しや光の確保により、実が大きく、甘く育つ。
- 病害の予防:湿気がたまりにくい環境で、カビや害虫の被害を軽減。
- 作業の効率化:収穫や手入れがしやすい形状になる。
このように、理想的な樹形を完成させることで、翌年以降の成長と収穫量を最大化できます。
品種別の剪定における注意点
ブルーベリーの品種ごとに成長特性や花芽のつき方が異なるため、それに応じた剪定方法を心がける必要があります。以下は代表的な品種の特徴と注意点です。
1. ノーザンハイブッシュ系
- 特徴
寒冷地向けで、花芽が主に前年伸びた枝の先端につきます。 - 注意点
- 花芽が少なすぎないようにする
枝の先端に花芽が集中するため、剪定で先端を切りすぎると花芽がなくなってしまうことが多いです。 - 成長が遅い場合の対応
樹勢が弱い場合は、若い枝を優先的に残し、古い枝を更新して活力を保つようにします。
- 花芽が少なすぎないようにする
2. サザンハイブッシュ系
- 特徴
温暖地向けで、花芽が下の方まで広がることがあります。成長スピードが速い品種です。 - 注意点
- 込み合った枝の整理が必要
枝が密集しやすく、風通しが悪くなる傾向があります。交差した枝や内向きの枝を優先的に剪定します。 - 花芽の分布が広範囲にわたる
下の方に花芽がつく場合があるため、見落としや切りすぎに注意しながら剪定します。
- 込み合った枝の整理が必要
3. ラビットアイ系
- 特徴
暑さに強く、成長が旺盛。剪定しないと枝が徒長しやすいです。 - 注意点
- 高さの調整をしっかり行う
成長が速いため、放置すると高さが高くなりすぎて収穫が難しくなります。剪定で適度な高さを維持します。 - 古い枝の更新
古い枝に頼りすぎず、毎年新しい枝を更新することで収穫量が安定します。
- 高さの調整をしっかり行う
例) アーリーブルー
- 特徴
早熟の品種で、花芽が下の方までつくことが特徴的です。 - 注意点
- 枝の重なりを防ぐ
花芽が下の方まであるため、込み合いやすくなります。細かい枝も丁寧に整理することが重要です。 - 成長促進のために花芽を調整
若木の場合は花芽を多く残しすぎず、成長を優先して選定を行います。
- 枝の重なりを防ぐ
例) チャンドラ
- 特徴
大粒で人気の品種。花芽が枝の先端付近に多くつきます。 - 注意点
- 先端を切りすぎない
花芽がついている部分を切りすぎないよう注意します。特に初心者が陥りやすいミスです。 - バランスを考えた剪定
花芽を減らしすぎると収穫量が減るため、バランスを保つことが大切です。
- 先端を切りすぎない
補足
- 品種ごとの特性に合わせた剪定を行うことで、収穫量を最大化し、木の健康を維持できます。
- 剪定前に品種特性を確認し、花芽の分布や成長特性に基づいて計画的に行うことが成功のポイントです。